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グリーンノア鍼灸院 経営数値の見える化レポート

作成日:2026年7月3日 データ範囲:2024年1月〜2026年6月 出典:共有スプレッドシート11ファイル(146タブ)

目標(月商200万円・美容鍼カルテ120名・リピート率7割)に対して、いまの数字がどこにいるのかを1枚で見渡すためのレポートです。 数値はすべてシートの記録からプログラムで機械的に集計したもので、断定ではなく「シート上はこう見える」という整理です。 欠損や記録のゆれはごまかさず、最後の注記にまとめています。

まず、これだけ(数字が語る本筋4つ)

  1. ① 売上が減った主因は「新規の人数」ではなく「新規お一人あたりの売上」の低下です 新規の人数はむしろ増えています(2025年上半期78人 → 2026年上半期105人)。一方で、新規お一人あたりの売上は76,319円 → 29,853円と半分以下になりました。「集客が減った」のではなく「初回のあとに続かなくなった」のが数字上の姿です。
  2. ② 入る人より抜ける人が多い状態です 2026年上半期は、新規105人に対して離患(通院が途切れてしまったお客様)112人。バケツに水を入れても穴から抜けている形で、カルテ枚数が86枚前後で足踏みする直接の原因に見えます。
  3. ③ 集客経路によって「その後」が大きく違います ホットペッパー経由は2回目来院率16.7%と低く、サイト経由85.7%・インスタ経由50.0%との差が大きく開いています。「最初の1回で次につなげる」対策をホットペッパー経由のお客様向けに分けて設計するのが、一番効きそうな一手です。
  4. ④ 美容鍼は「集客より先に、通い続ける仕組み」が課題です 美容鍼は10回目まで続く方が2年連続で0%でした。この構造のまま新規を増やしても、目標のカルテ120名には数字上積み上がりにくい状態です。

今月からできること(5つ)

  • ホットペッパー経由のお客様だけ、初回時の次回予約・回数券のご案内トークを分けてみる
  • 「離患」の数え方を1つに固定して、毎月同じ基準で記録する
  • 販管費(家賃・広告費など運営にかかる費用)の実績を、毎月1行だけシートに入れる
  • 新規情報シートを5月以降も続ける(経路別の比較が通年でできるようになります)
  • 重複しているシート(広告計測の新旧2本など)の整理を、ぼくと一緒に進める
📖 用語のミニ辞典(タップで開く)
LTV(エルティーブイ)
お一人のお客様が一定期間(このレポートでは初回から3ヶ月)で使ってくださる合計額のことです。
コホート
「同じ月に初めて来られたお客様のグループ」のこと。月ごとに区切ると「その後どれだけ通ったか」を比べられます。
離患(りかん)
通院が途切れてしまったお客様のこと(シートの記録上の数え方です)。
CPO(シーピーオー)
新規お一人に来ていただくのにかかった広告費(広告費÷新規数)。安いほど効率が良い数字です。
回収倍率
使った広告費の何倍の売上が3ヶ月で返ってきたか。1.0倍が損益の目安です。
成約率
回数券などのご提案が、実際のお申し込みにつながった割合です。
販管費(はんかんひ)
家賃・広告費・人件費など、院の運営にかかる費用のことです。
HPB
ホットペッパービューティーの略です。
カルテ枚数
その月に来院されたお客様の数。シートによって数え方が少し違うのが、現状の課題の1つです。
KPI(ケーピーアイ)
目標にどれだけ近づいているかを測るための数字のことです。

1数字のハイライト

2グラフで見る現在地

2-1.月次売上の推移(2024年1月〜2026年6月・30ヶ月)

新規売上・既存売上・物販の内訳つき積み上げ(単位:万円)
新規売上 既存売上 物販 内訳記録なし(合計のみ)
※2024年11〜12月は内訳未記録のため合計のみ。物販は2026年から記録開始(2024〜2025年は記録なし)。シートの「売上合計」欄は物販を含む月と含まない月が混在しているため、グラフは内訳の積み上げをそのまま表示しています(詳細は注記6)。
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2-2.新規数と離患数の推移(離患が記録されている月)

「何人入って、何人抜けたか」の対比(単位:人) ※離患(りかん)=通院が途切れてしまったお客様
新規数 離患数
※離患数が記録されているのは2025年2〜5月と2026年1〜6月のみ。他の月は記録がなく比較できません。
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2-3.新規コホートの3ヶ月LTV(その月の新規が3ヶ月で使った金額÷人数)

月ごとの「新規1人あたり3ヶ月売上」の推移(単位:万円) ※LTV=お一人のお客様が一定期間で使ってくださる合計額/コホート=同じ月に初めて来られたお客様のグループ
確定(3ヶ月経過済み) 未確定(3ヶ月経過前・まだ伸びる)
※2025年10月分は元シートのタブが欠落しており空欄。来院者シートから再構築は可能です。
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2-4.集客経路別の「質」の比較

同じ新規1人でも、経路によってその後が大きく違います

2回目来院率(2026年1〜4月の新規55人・新規情報シートより)

新規1人あたり3ヶ月LTV(2025年通年・LTVシートより)

※左は2026年・右は2025年と期間が異なります(2026年の経路別LTVはHPBのみ広告計測に記録あり:1人あたり7,617円)。右のHPBの2025年2月分はLTV記録がなく0円扱いです。
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2-5.広告媒体別の費用対効果

CPO(新規お一人を集めるのにかかった広告費)と、回収倍率(使った広告費の何倍が3ヶ月で返ってきたか)

CPO=広告費÷新規数(円・安いほど良い)

回収倍率=3ヶ月LTV÷広告費(倍・高いほど良い)

※METAダイエットは2026年5月の広告費824,466円に桁誤りの疑いがあるため(82,447円なら他月と整合)、補正値で計算し「※補正後」と表記しています。補正前の値だとCPO117,105円・回収倍率1.07倍です。美容チラシは2023年12月〜2024年7月、しんきゅうコンパスは2022年9月の過去実績です。コンパスはLTV記録がなく回収倍率を計算できません。
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2-6.リピートファネル(初回から何回目まで通うか・2025年)

初回を100%として、2回目・5回目・10回目まで残る割合
※美容鍼の10回目到達0%は2024年(新規26人)・2025年(新規26人)の2年連続です。2026年の新規でも美容鍼コースの2回目率は30.4%にとどまっています。
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3データ台帳の全体像(11ファイル・何がどこにあるか)

11ファイル146タブを全部読んだうえでの「地図」です。どのファイルに・いつから・どの細かさでデータが入っているかの一覧です。

ファイルタブ数中身(主要タブ)期間・粒度気になる点
02_月の振り返り8月次KPI(売上新規/既存・カルテ・施術・新規数・成約・広告費・販管費・離患)。経営数値の正本候補2024年1月〜2026年6月・月次2025年以降の販管費実績がほぼ未入力。離患の記録月がまばら
03_3ヶ月LTV_2025_202619新規1人ずつの3ヶ月LTV追跡(媒体・来院ごとの金額)+媒体別集計2025年1月〜2026年5月・患者単位2025年10月タブが欠落。名寄せログは表記ゆれで全件突合失敗
04_2024日報32日次の売上・来院記録+メニュー別リピートファネル集計(2024集計)2024年・日次記録形式が年央で変更。テスト・コピー系タブが混在
05_2025日報38日次日報+成約率・離脱分析(63件の理由分類)・新規228人の属性・LINE/広告実績・予約時間ログ2025年・日次離脱分析は2〜5月分のみ。2024年持ち越しタブ・空タブが混在
06_2026日計表8日別売上・施術人数・未予約数・媒体別新規・2回目予約率・物販個数2026年1月〜・日次月売上が02と食い違う月あり(回数券の計上タイミング差の可能性)
07_2026広告計測9媒体別の広告費・表示・クリック・新規(META美容鍼/HPB/METAダイエット等)2026年(各タブ1〜2月で停止)12(旧)と二重管理。新しいデータは12側にある逆転状態
08_2026回数券サブスク8回数券の成約/不成約を1件ずつ記録+メニュー別・担当者別成約率+サブスク販売2026年1月〜・件単位
09_2026来院者シート9来院1件ごとの明細(メニュー・担当・施術分数・金額・予約有無)+月次集計+未予約リスト2026年1月〜・来院単位一番粒度が細かい正本候補。カルテ枚数が02と別の値になる
10_リピートチェックシート1接客チェックリスト32項目(数値データではなく1患者1枚の運用ツール)
11_新規情報シート52026年新規1人ずつの属性(性別・年代・地域・コース・媒体)+2回/6回/10回来院フラグ+自動集計2026年1〜4月・患者単位5月以降が未作成でデータが途切れている
12_広告計測_旧9媒体別広告計測(構成は07と同じ)。実質こちらが最新版2026年1〜6月+2022〜24年の過去分名前は「旧」だが07より新しい。07との同月不一致あり(統合候補)

5改善提案の切り口(数字の根拠つき・10個)

  1. ① HPB経由のお客様専用の「2回目導線」を設計する(最優先候補) HPBは2026年新規の44%(55人中24人)を占める一方、2回目来院率16.7%・1人あたりLTV7,617円。サイト経由85.7%・インスタ経由50.0%との差が大きすぎます。HPB経由だけ初回時の次回予約提案・回数券提案のトークを分けて、リピート率を全体平均38%まで上げるだけで、数字上は月5〜6人の2回目来院が増える計算です。
  2. ② 新規成約率を2025年水準(64.4%)に戻す 2026年上半期は51.8%(83件中成約43件)。2025年並みなら半年で成約+10件前後。2026年上半期の回数券は1件平均約5.1万円(新規・既存込み)なので、単純計算で半年+50万円、年間100万円規模の差になり得ます。10_リピートチェックシートの運用徹底と、成約率が高い側のトークの共有が入口です。
  3. ③ 美容鍼はリピート構造を先に直してから120名を狙う 美容鍼は10回目到達率0%が2年連続、2026年の新規でも2回目率30.4%。この構造のまま新規を倍にしても、数字上はカルテに積み上がりません。回数券より先に「通う理由」の設計(コース化・次回の目標の明示)が必要に見えます。
  4. ④ 離患のモニタリングを「離脱のみ」定義で毎月固定する 現行の離患率は10〜31%で乱高下し、目標の5%と比較できません。2026年1月の「本当の離患(離脱のみ)」は4件5.0%で、実は目標圏内の月もあります。定義を固定しないと、改善したかどうかが判定できません。
  5. ⑤ 広告の判断を「CV数」から「CPO対3ヶ月LTV」に切り替える META美容鍼はCV数こそ少ないものの1人あたりLTV37,266円で、HPB(7,617円)の約4.9倍。CPO16,788円でもLTVがその2.2倍あり、「3万円でCV0の月があったからやめる」だけの判断は数字上もったいない可能性があります。媒体ごとに「CPOが平均LTV×粗利率を下回るか」の線引き表を毎月更新するのが安全です。
  6. ⑥ チラシ3万枚は「効果は数ヶ月で薄れる」前提で設計する 美容チラシは2024年に回収倍率3.90倍→0.55倍へ7ヶ月で低下した実績があります。過去の反応率(0.017〜0.1%)を3万枚に当てると新規5〜30人と振れ幅が大きいため、配布エリア・オファー別に反応を分けて記録し、初月で継続判断できる形にしておくと安心です。
  7. ⑦ 回数券販売を平準化して2〜3月の谷を埋める 2026年1月に回数券179.1万円を販売した後、2月52.4万円・3月54.1万円に急落し、月商も76〜78万円に沈みました。3月はもともと3年平均95.1万円の最弱月。更新時期の分散(12〜1月満了を2〜3月更新へ誘導)やクロスセルが谷対策の候補です。
  8. ⑧ 「販管費ライン」をシートに常設して目標を毎月判定する 販管費目標111.7万円/月に対し、2026年上半期に超えた月は1月(205.3万円)と4月(142.4万円)のみ。実績販管費が2025年以降未入力のため、本当の損益分岐が計算できない状態です。ここが埋まると「ダイエットなしで販管費超え」の進捗が毎月自動で出せます。
  9. ⑨ 客単価の下落に歯止めをかける(目標8,500円に対し6,977円) 客単価は2024年8,550円→2025年7,623円→2026年6,977円と2年で18%低下。初回割引のお客様の比率増が主因とみられます。オプションの付加率を上げる、初回価格を見直す、の2案が数字上の候補です。
  10. ⑩ データを「正本1枚」に集約してAIに読ませる 現状は11ファイル146タブ、うち重複・テスト系が約20タブ、同じ指標の不一致が3系統あります。AIに読ませて「ピンとこない」返答になるのは、矛盾する数字を同時に読ませている構造要因が大きいとみられます。今回抽出した月次KPI・LTV・広告・リピートのCSVを正本にすると、AI分析の精度が上がります。

6注記(欠損・桁誤り疑い・定義のゆれ)

  • 欠損(記録がない箇所) 2024年11〜12月の売上内訳・カルテ・施術/2025年以降の販管費実績(ほぼ全月)/2025年の広告費実績(1・2・4・5月以外)/離患数の記録月(2025年は2〜5月のみ)/03の2025年10月コホートタブ/11_新規情報シートの5月以降/2024〜2025年の物販記録
  • 桁誤りの疑い METAダイエット2026年5月の広告費824,466円(インプレッション単価が異常値。82,447円なら他月と整合)。本レポートは補正値で計算し、その旨を明記しています。
  • 定義のゆれ(同じ指標で数字が食い違う箇所) カルテ枚数が3系統(02タブ85〜97枚・09ヘッダ83〜107枚・口頭86枚)/離患の定義が2系統(「離患数」と「本当の離患」)/07と12で同月のHPB新規数が不一致(1月2人vs5人)/02と06で月売上が最大20万円ズレる月あり(1月205.3万円vs185.8万円。回数券の計上タイミング差の可能性)/02の「売上合計」欄が物販を含む月(2026年1・4月)と含まない月(2026年2・3・5・6月)で混在(本レポートの月商・上半期集計はシートの合計欄の値をそのまま使用)
  • 計算式の疑い 02の成約率に100%超の月(2025年2月114%)/03の各タブヘッダ「新患人数14人」が固定数式で実人数と不一致
  • 未確定の数字 2-3のLTVコホートのうち2026年4〜5月は3ヶ月経過前のため、今後まだ伸びます。打ち合わせで話に出た数字とシート集計が合わない箇所(離脱理由の割合など)は、母数・期間の違いとみられ、どの集計を正とするかのすり合わせが必要です。
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